2014年3月31日~2014年9月30日の期間中に投稿された『赤毛のアン』シリーズからの「一行」を対象に、厳正な審査によって受賞作を決定しました。
大賞受賞者には、「東京~プリンス・エドワード島」間の往復航空券(エコノミー、1組2名分)、優秀賞5名と佳作10名には島の特産品や「赤毛のアン」グッズをプレゼント。受賞者全員に「ワタシの一行」特製図書カードを贈呈します。

【この一行を選んだ理由】
高校生の時、尊敬していた古文の先生が、授業中に女の子の名付けの話をされたことがありました。女の子の名前は、明るいイメージになるので、母音が「あ」か「い」の文字でつけられることが多く、母音「お」の文字は、暗く勇ましい感じになってしまうからあまり使われない。とおっしゃいました。それを聞いて、全て母音「お」の文字である自分の「もとこ」という名前が全否定されたようで嫌いになってしまいました。ちょうどその時、この一行を読み、自分の名前がバタ付きパンや雑用の匂いがするというアンに対するダイアナのこの言葉が自分の気持ちにピタリとはまりました。自分の名前を美しいものにするように人生を生きていければいいのだ、と。両親が与えてくれた名前に対する誇り、愛着を思い起こさせてくれたこの一行は、今でもケレンハパッチという不思議な響きと共に心に刻みこまれています。
【投稿者】五島 元子(ごとう もとこ)さん
東京都
【授賞理由】
他の人にとっては取るに足らない一瞬が自分には大切な記憶として刻まれる――
そんな経験は誰しもあるのではないでしょうか。
「ケレンハパッチ」という不思議な響きはまさにそうしたたいせつな記憶を呼び起こす言葉として高校生の頃から現在まで五島さんに寄り添ってきたのだと思います。読書が人生を明るく照らした瞬間を捉えた一行に第4回ワタシの一行アワード大賞をお贈りします。おめでとうございます!

【この一行を選んだ理由】
私は人生の岐路にたつ度、『赤毛のアン』のこの言葉を思い出す。そしてアンのように「曲り角をまがったさき」にあるものは「いちばんよいもの」だと信じるようにしている。私の最初の「曲り角」は富山の高校を卒業した時だ。大学受験に失敗した。もともと経済的余裕が家にはなかったので地元で就職。私以外は進学で級友達が羨ましかった。アンは奨学金を辞退し、働きながら大学を目指す。私も頑張ろう。大学で勉強がしたい。私が大阪の大学の夜間部に入学したのはそれから六年後。家賃一万円の下宿に住み、働きながら大学に通った。実家からの仕送りはゼロだったが卒業までこぎつけた。その後もいくつもの「曲り角」をまがった。今春からは横浜市内の小学校で学校司書として働き始めた。『赤毛のアン』のような素敵な本を子どもたちに届けたい。本の中の心に響く一行に出会うことを願いながら。
【投稿者】森山 美智代(もりやま みちよ)さん
神奈川県

【この一行を選んだ理由】
私が『赤毛のアン』シリーズを読みはじめたのは小学3年生の新学期でした。新しい教科書を開くとまだ知らないことばかりが載っていて、「大変そうだな」「分かるようになるのかな」と不安になってしまいました。さらに、授業がはじまると「もうこれ知ってる」などといった声があがります。学校でまだ習っていないことを知っているお友達をすごいと思う反面、全然知らない自分が情けなくなって、焦ってしまいました。でも、そんな時にこの台詞を読んでなにかがすとん、と落ちつきました。「まだ知らないということはこれから知ることができるんだ」と思って授業が益々楽しくなりました。そして、1年が終わる頃には知っていることが少しだけ増えて、発見もたくさんありました。これからも知らないことに出会って、新しい発見をして、想像を広げて面白い世界を感じたいです。
【投稿者】横山 公香(よこやま きみか)さん
東京都・団体応募(東洋英和女学院中学部1年)

【この一行を選んだ理由】
子供を持つ身には、じんとくる言葉です。マシュウのアンを思う気持ちには何度泣かされたことか。私は母親ですが、どちらかというとマリラというよりは、甘やかしてしまうマシュウ寄りかな。経済の許す範囲でよりよいものを食べさせ、よりよい教育を受けさせ、恥をかかないように身支度をととのえてやりたいと思う。子供がいなければ味わえない喜びが、それらに対する何よりの報酬です。マシュウが亡くなるシーンはつらすぎて、字が見えなくなりますが、こんな風に思って死んでいったマシュウは、幸せな生涯だったのだと大いに慰められる一言です。
【投稿者】土屋 久美子(つちや くみこ)さん
千葉県

【この一行を選んだ理由】
小学五年の時に村岡花子訳の『赤毛のアン』に出合い、中学一年でアンシリーズを読破した。さらにエミリーやパットにも夢中になった。昭和48年の高校の卒業時、私は農業に従事する父の突然の病気で合格した大学を断念せざるをえなくなった。悔しさと悲しみに打ちひしがれ、『赤毛のアン』を開いた時、曲り角の一文が目に飛び込んできた。逆境の中の一条の光であり、希望であった。涙ながらに私もアンのように働いて学資を作り自分の力で大学へ行こうと決意した。だが現実は厳しく、就職すると仕事で精いっぱいの日々。何度も挫けそうになりながら、家族や友人たちに温かく励まされて初志貫徹したのは四年後のこと。アンのように大学で好きな文学を学び、教員の免許も取得した。私の人生にはいつもアンがそっと寄り添って、良い方へ良い方へと導いてくれた。曲り角に来るたびにアンの言葉を信じて、人生に夢を描きつつ歩いて来れたことに感謝している。
【投稿者】三島 澄子(みしま すみこ)さん
埼玉県

【この一行を選んだ理由】
私はアンのようにしゃべりすぎるところがあります。私は学校から帰ったらランドセルだけ置いて、せい服もぬがずに「あのね、今日ね……」と何十分も学校であった出来事を話し続けるのでお母さんに、マリラと同じようなことを言われます。「ちょっと晴香、時計を見てごらん!もう30分以上もしゃべり続けているよ。10分間だけだまっていなさい」と言われて2分ぐらいたったら忘れてすぐしゃべり始めてしまうのです。だからこの場面を読んだ時にアンと同じだなとおかしくなって、一気にアンのことが好きになりました。アンがいたら、一緒にラズベリーやお花をたくさんつんで、何時間もおしゃべりしたいです。
【投稿者】新海 晴香(しんかい はるか)さん
千葉県
- 大橋理美さん
東京都 - 竹内梓さん
東京都 - 石井恵さん
茨城県 - 山田志保子さん
千葉県 - 福元美紀さん
埼玉県
- 榎本朝子さん
神奈川県 - 齊山穂香さん
神奈川県 - 五木田利一さん
埼玉県 - 玉置良博さん
大阪府 - 白石美由紀さん
長崎県
















